『あなたは、犯罪に関わっている!』〜サービスとリスク〜

読んで、すぐに役立つ、販促テクニック

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販促の“反則技”50

お金をかけずに、アイデアと知恵で集客や

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今年の連休中は、悪天候だったうえに、竜巻まで襲ってきました。昨年の大震災やゲリラ豪雨もそうですが、何か地球が人間に対して警告しているように感じているのは、私だけでしょうか?

 

販促の反則技 エピソード29

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『あなたは、犯罪に関わっている!』

〜自社の商品・サービスとリスク〜

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前回は『邪悪になるな!』と題して、グーグルの社訓や脅威についてお話しさせていただきましたが、今回は反対に、グーグルをはじめとするITやネットの怖さについてお話したいと思います。

 

知らない間に犯罪者扱いされる?

 

先日、日経新聞に恐ろしいなあ・・と感じた記事が掲載されましたので紹介します。

日本に住む男性Aさんが、ある日突然勤め先から退職勧奨されたという。原因は、『あなたが犯罪行為の関わっていると書かれたウェブサイトが存在している』とのことだった。自分は何ら犯罪行為などに関わっていないと主張し、退職も拒否したものの、会社の態度は変わらず転職を余儀なくされた。しかし、その後、複数の会社の面接を受けても採用通知はもらえず、理由をたずねてみるとやはりネットが原因だったという。

グーグルの検索エンジンでAさんの実名を入力すると、犯罪を連想させる言葉が実名と並んで勝手に候補語としていくつも表示され、それをクリックするとAさんを中傷する内容が書かれたサイトに行き着き、まるでAさんが「犯罪者」であるかのような印象を与える。ということが原因らしい。

Aさんが調べた結果、中傷サイトに行き着く経路として「グーグル・サジェスト」と呼ぶ検索機能が関係していることを突き止め、グーグルに削除を求めたものの、応じてもらえず、2011年10月にグーグル米国本社を相手取り、表示差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立て、今年3月にAさんの言い分を全面的に認める仮処分決定が出された。

 

争いの元になったグーグル・サジェストは、ある検索単語Xを入力する途中から組み合わせて入力されることが多い単語Y、Zを「X、Y」「X、Z」と検索窓の下にいくつも並べて表示し検索をアシストするという先端的な機能だが、この技術が思いがけない問題を引き起こしているという。それに対し、グーグル日本法人では「削除するともしないとも決めていない」として、現在も削除していない。グーグルは創業以来、人手を介さずアルゴリズムで検索結果を導きだす「客観性」でサービスの信頼性を高め、ユーザーを増やして来たが、個人の利益を守る為に検索結果に手を加えるとなると、サービスの「主観性」が強まり、「客観性」が失われ信頼を損なうという危うさも否定できない。

インターネットは、世界中を自由につなげて個人を解き放った。反面、時に個人に牙を向ける。古くて新しい問題は解決しないまま、より深刻さを増しているようにみえる。・・と日経新聞ではまとめています。

 

提供するサービスと表裏一体のリスク

グーグルは、本当に便利な機能・ツールだと私も思います。しかし、反対に、私がAさんと同じ対場になったらと考えると本当に恐ろしいと思います。前回紹介した、ストリートビューが人権侵害では?と物議を醸した際に、「全く自分を知らない人が自分の家を覗いているような気がして気持ち悪い」という話も聞きました。

便利で先端的なこのグーグルのサービスも今後このような問題を解決していかなければ、批判する世論で企業イメージを損なうリスクに、対応すべき必然性を私は感じます。

同時に近年、個人情報のネット上からの流出が大きな問題となっていますが、反対の書き込みによる個人情報の誤情報や中傷という問題が今後新しいリスクになるような気がします。

私たちは、常に変化を求め新商品やサービスを考えています。しかしながら自社の新しいサービス、新しい商品に、新しいリスクも生んでいるとすれば、中小企業といえども、リスク管理をしっかり考えなければならないと感じました。

 

【今日の確認29】

 

みなさん、自社の商品やサービスのリスクをどこまで考えていますか?それとも想定外として無視していますか?

 

 

〜小さく考え、大きく動かす〜

販促&広告アドバイザー

小野寺豊

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