読んで、すぐに役立つ、販促テクニック
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販促の“反則技”50
お金をかけずに、アイデアと知恵で集客や
売上げを伸ばしていくための50のアイデア
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石巻で奮闘している経営者仲間の様子がBS放送で放映されます。
BS12 TwellV(222ch) 「未来への教科書 for our> children」
3月3日(土)27時~28時
「石巻元気復興センター」松本 俊彦
「被災事業所復興支援室」古藤野 智
「石巻復興プロジェクト」津田 祐樹
「オーガッツ」伊藤 浩光
4人のインタビューです。
3月4日(日)15時~17時松本会長の「いしのまき被災企業『元気』復興委員会の特集です。被災地の事業所経営者の復興の賭ける様子をご覧ください。
販促の反則技 エピソード21
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『1100件の特許を持つ会社がなくなる!』
〜最近の話題から、考えること〜
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前回は『小さいことは、いいことだ〜!』と題して、スーパーが小さな店を出店している話や、女性のランチをターゲットにした小さなお菓子が、女性以外にも受け入れられて大ヒット商品になった話をしました。今回は、最近話題の会社から考えてみたいと思います。
『世界で圧倒的な巨人、コダック』
30年前、この業界に入って間もない頃の話です。仕事で初めてスタジオ撮影に立ち合った時(もちろんその頃はデジカメではなくフィルムの時代)、自分が普段使う35ミリフィルムと違い、大判と言われる4X5版フィルムや、中判フィルムのブローニ版を使って撮影していることがプロの仕事だなと感じて緊張したことを鮮明に覚えています。そしてそこで使われているフィルムが全て黄色いパッケージのコダック製のものだったので、理由をカメラマンの人に問うと、『商業写真カメラマンは、100%コダックしか使わないよ。コダックは、色が圧倒的にいいからね・・』と聞かされ、これほどお客様に評価される会社があるのか?と思ったことを思い出します。また、『フィルムのポジとネガの違いはあるにせよ、世界のフィルムシェアのトップであり、日本の富士フィルムなど、コダックからみたら敵にすらならない』とも聞いたのです。
そのイーストマン・コダック社が1月に米の破産法を申請し、事実上経営破綻したことはご存知の方も多いと思います。その後のニュースでコダック社がブローニといわれるロールフィルム、カラーフィルム、そしてデジタルカメラも世界で初めて開発した会社であり、1100件の特許を持つ会社と聞き、驚きました。さらに、デジカメを開発中止した理由が、世界で圧倒的シェアを持つ“フィルムが売れなくなる”ということだったようで、自分のところで開発しなくても、いつかはそういう時代が来ると予見できなかったのか?それとも、コダック社が予測を間違うほど、デジタル化のスピードが速かったということなのでしょうか?
フィルムが稼いでいる時に、次の手を
一方、日本の富士フィルムはコダック社が開発中止したデジタルカメラを1988年世界で初めて製品化した会社となりました。そして2005年にはフィルムカメラとでデジタルカメラの日本での販売台数が逆転し、カメラのデジタル化が決定的なモノとなるまでデジタルカメラを推進したのも富士フィルムです。また、富士フィルムはレントゲンなどの医療用フィルムでもトップシェアを持っていましたが、こちらもデジタル化が急速にすすんでおり、フィルムレスの流れは時間の問題と考え、デジタル医療機器に注力していきました。
みなさんは、富士フィルムとコダックの考え方、動きをどう考えますか?
一見?異なる業態に変革し、成功している富士フィルムはデジカメがフィルムレスを進行させると判断し、研究中心の化粧品や健康食品に取組んだ話はご存知の方も多いと思います。一般的には異業種と考えがちですが、これはフィルムが、紙パルプから抽出されるセルロースを原料としていることに起因しており、このセルロースが化粧品・健康食品における主要技術に関係しているらしいというのが正解のようです。
さらに複写機・プリンターの富士ゼロクックスを連結子会社化して基盤を強化したこともプラスにつながったようです。現在、同社の売上の42%を占めると聞くと頷ける話ですよね。
一方、フィルムは作っていないものの、同じカメラ写真業界のオリンパスがバブルに踊って財テクに走り、あのような結果になったことは、残念なことです。
やはり、トップ次第で、会社はどうにでも変わるということなのか?と考えさせられました。
【今日の確認21】
みなさんの会社や店は、世の中の状況や環境の変化に合わせて、変革できていますか?
または、変革できる柔軟さを持ち合わせていますか?
〜小さく考え、大きく動かす〜
販促&広告アドバイザー
小野寺豊