『ああ、勘違い・・・』

販促の反則技 エピソード2

 

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『ああ、勘違い・・・』

〜何を伝えていくのか?〜

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「カッコいい」だけでは、売れない

ある地方のイタリアン料理のお店の話です。

オーナーはイタリア料理を8年間、一所懸命勉強し、念願の独立を果たしました。新しいお店は内装もお洒落でいい雰囲気に仕上がりこれからの未来に大きな希望を抱きオープンしました。メニューも、イタリア語を多用してカッコ良く作ったとのことでした。

しかし、開店後、なかなかメニューから、自分が思うような品物が注文されないと、オーナーから相談を受け訪問させていただきました。それを見た私は当然だと指摘しました。

皆さんは、もうおわかりでしょう。イタリア語を多用しても、お客様にその価値や良さが伝わっていなかったのです。商品価値が伝わっていないことは明確でした。イタリア語は何%のお客様が理解できる?もし、それがわかったとしてお客様がこのイタリア語を知って満足して帰りますか?と質問しました。

茄子とベーコンのトマトソースパスタ、本場イタリア仕込みのペペロンチーノ・・等のメニューがイタリア語と日本語で併記されたメニューをすぐに作り直すようお勧めました。

 

メニューは印刷しない

オーナーはせっかく作ったメニューだし、メニューは、いったん作ると修正が効かない、高価なものになる・・というので、私は「印刷など不要です、手書きで十分」と伝えたのです。そのペペロンチーノのこだわりは何?茄子のこだわりは?ベーコンは?そうです!それぞれ、美味しく感じられる素材や味付けのこだわりがそこにあったはずです。それを伝えていない以上、お客様には全然理解できていなかったのです。

そこで例えば『本場イタリア直送のこだわりイベリコ豚のベーコンと今が旬の秋茄子を地元無農薬生産農家・小野寺さんが大切に育てた朝採り完熟トマトで仕上げた当店シェフ自慢のイチオシの季節限定トマトソースパスタです。』しつこい位の説明ですね。

チーズにしても聞いただけで食べたくなるようなこだわり・・・『8年間の修行中でベストと感じた3種のイタリア産モッツァレラチーズ』と入れたら、全然反応が違ってくるはずではないでしょうか?とアドバイスさせていただきました。もちろん、結果はご想像どおりで、お店の自慢料理が口コミで評判を呼び、繁盛しております。

 

メニューは、「つくる」のが目的?

では、皆さんの会社の商品やサービスはいかがでしょう?お客様に伝わっていますか?

先日ある友人が経営するラーメン店に経営者仲間と訪問した時の話です。メニューがカラー写真を多用してとてもきれいに見えました。しかし、その中からどの商品がこの店の一番の売り!なのか?何がこのメニューの中からイチオシ商品なのか?見えてこないのです。

聞いてみると、コレだ!というおすすめ商品があったのに、このメニューからはそれをお客様に訴えることができてはいなかったのです。メニューなんて・・・と軽く考えていた訳ではないと思うのですが、私にはとても不親切にも感じました。

 

店頭で決めるのが87.5%

お客様の87.5%は店頭にて商品を決めるというデータがあります。そうだとしたら、せっかく来ていただいたその87.5%のお客様に自社やお店の売りを伝えられていないという事になるのです。自信をもって勧められる、またはぜひこのラーメンをぜひ食べて欲しいと伝わっていない・・という事になりますよね。

意外とみなさんの店、会社でもこういうことないでしょうか?自社の商品、おすすめ品、圧倒的なおすすめ品・サービスが伝わっていない・・。

リピーターにつながる、顧客の創造・継続こそ繁栄だとしたら、積極的にアピールできるチャンスだったはずなのに・・・と考えると大変残念なことです。

 

みなさん、再度自社のメニュー・商品カタログ、見直してみてください。新たな?大発見があるかもしれません・・・。

 

【今日の確認2】

メニューやカタログが、自己満足になっていませんか?
本当に、商品の良さがお客様に伝わっていますか?

 

〜小さく考え、大きく動かす〜

販促&広告アドバイザー

小野寺豊

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