『コンビニが、怖〜い話』

読んで、すぐに役立つ、販促テクニック

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販促の“反則技”50

お金をかけずに、アイデアと知恵で集客や

売上げを伸ばしていくための50のアイデア

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東日本大震災から1年が経過しました。11日のテレビで、私が初めて見る映像にショックを受けました。震災後17日間電気がなく、テレビを見られなかったので自分たちの街がこういう状況だったのか改めて知りました。そのせいではないと思いますが、先週は我が家のインフルエンザ騒動でメルマガお休みしてしまいました。

 

販促の反則技 エピソード23

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『コンビニが、怖〜い話』

〜今度はどんなことをしてくるのか?〜

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前回は『本当のライバル(敵)を考える』と題して、最近のカメラのイノベーションとカメラ業界のライバルが変化していることについてお話しました。今日は、前回に続きライバルが変化している、コンビニが日本を変えてしまう?ということをお話しましょう。

 

銀行は、ライバル不在か?

あなたが取引している銀行にとって、ライバルはどこだと思いますか?地元の地銀?信用金庫?確かにそうかも知れませんね。郵便局もありますよね、そう、JA(農協)もJF(漁協)もライバルですよね。

しかし、今はネット銀行がどんどん広がりをみせています。ネット銀行とは、インターネットを経由して、パソコンや携帯で決済する銀行のことで、店舗を持たずにコンビニなどのATM(現金預け払い機)などで現金の出し入れ、振込などができるようになっています。1999年の規制緩和で可能になったこのネット銀行も、コンビニの店舗ATMが使える、24時間お金の出し入れができるとして話題になりました。窓口を持たず、融資をしないで手数料で稼ぐというビジネスモデルに当初、銀行関係は冷ややかな視線を送っていました。

そんな中、2001年からスタートしたネット銀行の先駆けといえるセブン銀行は、2011年3月期現在、預金残高2087億円、経常利益274億円という収益をあげています。通帳なしのカードのみで、希望により普通預金・定期預金・カードローンの総合口座も持てますが、ほとんどがATMによる手数料収入がメインとなっています。経常収益839億円のうち、役務収益が836億円、さらにそのうちATM受入手数料が805億円という数字が全てを物語っています。

 

さらに進化し続けるセブン銀行

当初冷ややかな視線を送っていた銀行や金融関係も、手数料を安くしたり、預け入れ金利を高くしてセブン銀行を追いかけました。するとセブン銀行は、当初手数料が必要だった引き落としを7時から19時まで無料にし、振込手数料も下げ、さらに系列のポイントカードnanancoと連携し、給与振込、公共料金引落とし等にポイントがつくサービスを開始してお得感を創出し、ATM設置数も系列のイトーヨーカドーなどにも拡大して、今日現在1万6565台まで伸ばして上記のような収益をつくりあげています。

 

新しいビジネスモデルが生まれる

みなさん、セブン銀行はなぜ、成功したのでしょうか?

  • 全国の店舗網の活用
  • 24時間引き落としできるコンビニATM
  • 手数料など利用者の満足を追求した

などなど、あると思いますが結果的に顧客満足を追求し、進化し続けたことにあると私は思います。同時に、法律の規制があるとはいえ、銀行が顧客満足に目を向けていなかったからこそ、セブン銀行の成功があったとも思います。

規制緩和とコンビニの台頭は、いろいろな職種に影響を与えました。街から、酒屋さん、お米屋さん、タバコ屋さん、小さな薬屋さん、小さな雑貨店などがどんどん消えていきました。法人取引も考えず、個人レベルのお金の出し入れだけなら、銀行も不要となる日が来るかもしれません。

みなさんの業種は法律や規制で守られていませんか?金融、保健、介護、医療、幼稚園、車検、飲食業、風営法など、いわゆる規制という枠組みが無くなったら、どうなるのか?考えてみると怖くなりませんか?

 

例えば、車検がコンビニやスーパーで受け付けるようになる(すると、従来の整備業は下請けになってしまう?)。病院の処方箋から24時間いつでも薬を処方してくれるコンビニができる。簡単なメニューなら24時間食べられる食堂があるコンビニ。24時間診療してくれるコンビニ病院。すでに始まっている商品を配達してくれるコンビに。などなどいろいろなことが考えられますよね。顧客満足を追求し続けるセブンイレブンをはじめとするコンビニ業界が、日本を変えてしまうような気がしているのは、私だけでしょうか?

 

【今日の確認23】

みなさんの会社やお店にとっては、コンビニがライバルになってしまう恐れはないですか?スーパーが参入してきたらどうなりますか?ちょっと、怖いことを考えてみましょう!

 

〜小さく考え、大きく動かす〜

販促&広告アドバイザー

小野寺豊

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