『ジョブスが、市場を大きく変えた!』

読んで、すぐに役立つ、販促テクニック

 

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販促の“反則技”50

お金をかけずに、アイデアと知恵で集客や

売上げを伸ばしていくための50のアイデア

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新年おめでとうございます。昨年は多くの方からご支援いただき感謝申し上げます。本年もよろしくお願いします。

昨日は、お客様の年度方針発表会に参加ささせていただき、とてもいい学びをいただきました。異業種でも中小企業は同じ問題を抱えており、要は『やるか、やらないか?』だと改めて教えていただきました。

 

販促の反則技 エピソード14

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『ジョブスが、市場を大きく変えた!』

〜商品を、どこでどうやって売るのか?〜

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前回は『ニッチな市場は、実はビックな市場』と題して、デアゴスティーニという会社の競争のないニッチにみえるビッグな市場というお話でした。

今回は、ちょっと売り方を変えると市場が大きく変わるというお話です。

 

ジョブスが市場を変えた

昨年秋、アップルのスティーブ・ジョブスが56歳でこの世を去りました。20年前からアップルのMacを使っている私にとっては、とても残念な気持ちです。創業者でありながら一度アップルを追われ、再度戻ってからのアップルの大躍進は、目を見張るものがあり、偉大な経営者で、かつ改革者だと思います。

Windowsが圧倒的なシェアとなり、経営危機に陥ったアップルに復帰したジョブスが最初に打ち出した製品が、1998年発売のiMacでした。このiMacは、モニターと一体となった鮮やかな色の半透明筐体の斬新なデザインで大ヒット商品となりアップルを復活させました。それまでビジネス主体のパソコンを女性・子供にも浸透させたいという逆転の発想が生んだ商品だとジョブスも言っていますが、売り先を、ビジネス用から、それまでパソコンがなかった家庭用に変えて、新しいマーケットを作ったともいえると思います。そして、ここからアップルのiシリーズ(iPod、iPhone、iPad)の大成功が始まります。

 

音楽業界の売り方という常識を変えた

2001年、携帯音楽プレーヤーのiPodが発売されました。それまでは、世界的に大ヒットしたソニーのウォークマンがカセットテープ、CDの携帯音楽プレーヤーだったのに対し、iPodは、より小型で軽量のデジタルプレーヤーとして発売されたのです。一説では、アップルが開発できてソニーができなかったのは、アップルが音楽配給会社を持っていなかったからだという話もありますが、どちらにせよ、今の世界的シェアを考えると、この分野を得意とする日本企業ができなかったことは残念でなりません。

さらに2003年、今では当たり前となったインターネットによる音楽購入サイトiTunes Music Storeを開設しました。音楽をCDで買うという常識を打ち破り、従来の流通を根底から破壊してしまいました。当初、冷静に距離を置いて傍観していた音楽配給会社も次第に広がるネット配信に追従せざるを得なくなってしまったのです。

その一方、1990年代から日本の音楽業界を牽引してきたHMVも旗艦店HMV渋谷が2010年8月に閉店を余儀なくされたことも、ジョブスの音楽革命によるところが大きいと思います。HMVの衰退はそれだけが原因ではないと思いますが、同じ売り方が20年も続かないという例としては、私たちにいい教訓を残してくれたと思います。ちなみに現在も、HMVブランドは残っているものの、コンビニのローソンが100%出資のローソンエンターメディアという会社になっています。

 

音楽革命がつくったマイナスの市場

では、ジョブスの音楽革命が、街のレコード店やCDショップを完全に消滅させてしまったのか?・・これは違いますね。今でもマニア用の古レコード店やレコードを聞くためのレコードプレーヤーなどは存在しています。ただし、市場規模は大きく減少したことは間違いありません。しかし、その中でしっかりと市場を作っている会社が存在します。

レコードを聞くのに必要なものにレコード針がありますが、日本で唯一生産しているのが、お隣の山形県にある(株)ナガオカです。世界ナンバーワンブランドとして、レコード愛好家にはなくてはならない会社になっています。全ての同業者が撤退していくなか、レコードを聞く為に必要不可欠なレコード針を生産するこの会社にはライバルが存在していません。オンリーワン企業であり、ナンバーワン企業です。前回のニッチな市場の話にもつながりますが、ジョブスの音楽革命が市場に大きな変革を起こした反面、ナガオカが世界のナンバーワンになり、日本のオンリーワンになっているのも面白い話ではないでしょうか?

 

【今日の確認14】

同じ商品でも、売り方を変えれば、市場が作れる。しかし、その変化した市場には、また新たな市場も生まれてくる。常に変化に対応して行くことが重要ではないでしょうか?

 

〜小さく考え、大きく動かす〜

販促&広告アドバイザー

小野寺豊